ロシアのウラジミールプーチン(Vladimir Putin)大統領は、国がブロックチェーン技術を必要としており、ロシアが革命的技術の開発と採用に遅れを取らないことが重要であると強調しました。
ロシアは自国の市場に関してユニークな見通しを持っており、プーチン大統領と同国最大の銀行スバー(Sber)銀行のハーマン・グレフ(Herman Gref)総裁との間で行われた議論を特集したビデオを公開し、その中でプーチン大統領は、国や規制当局、地方銀行がブロックチェーン技術を導入することの必要性を強調しました。
「我々はブロックチェーン技術を必要としている。 ・・・石器時代は石が枯渇したために終わったわけではない。新しい技術が登場したから終了したのである。この革命的技術の導入競争の終わりには、出遅れた者はこの技術の主導者に完全に依存することになる」
と、ビットコインの投資家であり専門家であるトレース・メイヤー(Trace Mayer)氏がプーチン大統領の言葉を翻訳しました。
ロシアの最も影響力のある金融機関を監督しているグレフ総裁は、長年、仮想通貨とブロックチェーンを愛好しています。 2017年11月、グレフ総裁は、仮想通貨は世界の金融システムの不可欠な部分になると指摘し、仮想通貨は生活のうえで避けがたいものになると述べました。
「仮想通貨はブロックチェーン技術から自然に生まれた産物です。私たちはそれらを禁止するかもしれないし歓迎するかもしれない。人々がそれで遊ばないように促すのがトレンディーな対処の仕方です。しかし、この技術は生活のうえで避けがたいものです」
と、グレフ総裁はロシア起業家協会の会合で語りました。
1月下旬、スバー銀行は、市場における国内の投資家からのビットコインや他の仮想通貨への急速な需要に対応するために、銀行が今後仮想通貨取引プラットフォームを立ち上げる可能性が高いと言いました。
スバー銀行のグローバル市場部門責任者アンドレイ・シェメトフ(Andrey Shemetov)氏は、同銀行は、仮想通貨市場で投資する必要があるあらゆる種類の商品とサービスへの戦略的なアクセスを投資家に提供することを目指していると述べました。
同月、プーチン大統領は、ロシアのニュース企業TASSに、投資家を守り、企業の成長を促進するための規制が実施されると述べました。彼はさらに、仮想通貨は取引と決済ネットワークの媒体として機能することができると述べましたが、仮想通貨の価値の貯蓄箱としての一面に懸念を表明しました。
プーチン大統領は、大多数の銀行家や政府関係者の視点と同様に、仮想通貨には裏づけとなるものがないため、その価値を保証することはできないと述べています。
しかし、内在的価値の欠如は、すべての通貨、株式、債券、資産、および商品においても顕著です。任意の資産の価値はその供給と需要にのみ依存し、市場がその価値を決めることになります。したがって、市場がリアルタイムに市場の仮想通貨の価値を決定するので、仮想通貨における本質的な価値の欠如は問題とはなりません。
他国の主導者、共鳴する
先週、インドのナレンドラ・モデー(Narendra Modi)首相は、プーチン大統領に共鳴しました。
「ブロックチェーンやIot(モノのインターネット)などの革命的な技術は、私たちの生活や、働く方法に大きな影響を及ぼすだろう。 これらの技術に対して私たちの職場の迅速な適応が必要となる」
多くの仮想通貨トレーダー、投資家、ユーザー、そしてグローバルコミュニティのメンバーは、ブロックチェーンと仮想通貨市場の導入と規制におけるモデー首相のアプローチに対して肯定的な姿勢を表明しました。
Vladimir Putin Says Russia Needs Blockchain, Cannot be Late in the Race