大手のゲーム会社ユービーアイソフトがブロックチェーン・テクノロジーを研究
ゲームの開発会社であるユービーアイソフト(Ubisoft)は、ブロックチェーン・テクノロジーを研究しており、ゲームを越えて将来の可能性に向かっている、と研究開発所長のリドワイン・ソウエ(Lidwine Sauer)は、2018年のDICE(ゲーム開発者たちのサミット)でのこの会社の先を見据えた戦略的な開発についてのスピーチに先駆けてIGNに語った。
この研究所はいかに世界がテクノロジーと相互に作用しあいっているかというトレンドを分析し、それらをユービーアイソフトに適応させる方法を探っている。
ブロックチェーンのユニークな点
ブロックチェーンは、複製されない本物のデジタル作品をもつチャンスを提供する、とソウエは語った。このテクノロジーはデジタル作品にピカソ作品と同等の権利を与え、またブロックチェーン上では、ピカソ作品よりもずっと盗まれにくい、という利点がある、と述べた。
デジタル商品の計り知れないほどたくさんの複製品の1つであるのとは反対に、ブロックチェーンはデジタルアイテムに唯一無二であることを証明する、と語った。ユニークで、ダウンロード・コンテンツの一回きりの作品、それはまたそのゲームを楽しめる唯一のアプリケーションである、というアイディアが、ゲーム業界で切望されている。
ソウエは、ブロックチェーンを通してこの会社が見出したいことは、さらにもっと興味深いものがある、と考えている。
研究は拡大する
研究所のリサーチはフィジカルとデジタルの融合はもちろん、AIの変化から仮想通貨のブロックチェーンにまで広がっている。例として彼女は、ユービーアイソフト・トロント(Ubisoft Toronto)のゲーム「Starlink: Battle for Atlas」を引用した。そのゲームでは、プレイヤーは実際に宇宙船を作ることができ、ゲームのリアルタイムの中でその船を見ることができる。
ユービーアイソフトは、トレンドが革新と新しいゲームやサービスの開発のための機会を作ることができるかどうか、その課題を自分自身に課している、と彼女は語った。
彼女は、最近発表された、モバイルアプリ「Ubisoft Club」でベータ版が配信中のユービーアイソフトのパーソナル・ゲーム・アシスタント、「Sam」に加えて、昨年のゲーム「Star Trek: Bridge Crew」をAI音声認識能力の例として引用した。