取引所で通貨を買うとなぜかすぐ価格が落ちてしまう。このような経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
ここで重要となってくるポイントが「スプレット」です。みなさんもビットコインの価格を見て購入画面にいったら「なんでこんないきなり価格高くなってるんだろう・・・・」と思った経験は必ずあるはずです。
購入価格と売却価格はイコールではなく、その差額をスプレットと呼び、取引所で任意で設定することができます。このスプレットの差額が小さいほどユーザーにとっては「安く購入でき、高く売却できる」ことになります。
スプレットは、取引所が任意で設定ができるため、仮想通貨を販売する際に自由にスプレットを乗せることができます。手数料が「無料」でも、スプレットに注目する必要があり、スプレットで取引所は大きく利益を出しているのです。
こういった点から、コインを購入する際は可能な限り販売所ではなく取引所で手に入れるようにしましょう。
ここで差がつく!手数料の重要性
先程も述べたように、スプレットは取引所が任意で設定できるため、たとえ手数料が「無料」でも、スプレットに注目する必要があり、スプレットで取引所は大きく利益を出しているのです。
スプレット以外にも、仮想通貨を買う際には、取引所にいろんな手数料を払う必要性があります。また、手数料は取引所によって異なります。何をするにも手数料手数料とのしかかってきますが、最近では手数料を削って他社と差別化をはかりユーザーに還元しようとする取引所も増えてきています。
そこで今回は、手数料にはどのような種類の手数料があり、各取引所ごと比較すると、どれほど差が出てくるのか見ていくことにします。
全手数料公開
まずは、入金の際にかかってくる手数料について説明していきます。国内取引所に入金を行う際、入金の仕方としては、2つ(※3つ)あります。
- 銀行振込
- クイック入金
- ※クレジットカード
クレジットカードは厳密に言うと入金ではなく「コインの購入」となりますので「※」にしてあります。
入金方法 | 内容 |
銀行振込 | 銀行のオンラインバンキングまたは、銀行窓口・ATMから振り込むことができます。 |
クイック入金 | 24時間365日入金を行うことができます。その分手数料が発生してしまいます。 |
※クレジットカード | クレジットカードでコインを購入することができます。 |
銀行振込において、クイック入金は24時間365日入金を受け付けてくれますが、手数料が非常に高いです。手数料324円に加え、銀行側で発生する振込手数料があり、併せて500円前後の手数料が発生することになってしまいます。振り込む金額にもよりますが、10,000円の入金だとしたらおよそ5%前後がとられてしまうことになってしまうため、通所の銀行振込、またはどうしてもクイック入金を行うとしたら金額を大目に振り込んでおくと良いでしょう。
また、クレジットカードでの購入は手数料が高いです。全ての手数料は低いにこしたことはありません。手数料だけで年間100,000円クラスなどになってしまわないよう(気付きにくいだけで計算すると十分にありえます)、クレジットカード購入、クイック入金、などは行わず、通常の銀行振込を実施するように心がけましょう。
入金手数料
まずは、入金手数料について、基本的には、銀行振込する際ににかかってくる手数料は振込手数料だけです。
一方で、コンビニ入金やペイジー入金をする際には、約500円前後の入金手数料がかかってきます。
クイック入金手数料
次に、クイック入金手数料について、見ていきます。クイック入金を行う際にかかってくる手数料が、クイック入金手数料です。クイック入金24時間365日入金を受け付けてくれますが、通常の銀行振込に比べ、手数料が非常に高いです。手数料324円に加え、銀行側で発生する振込手数料があり、併せて500円前後の手数料が発生することになってしまいます。どうしても急いでいる時や、大金を即座に入金したいとき以外は、クイック入金は行わないほうがよさそうです。
取引所の儲けている理由として、先程スプレットを挙げました。そのほかにもいくつか考えられるものがあります。たとえば下記が一部です。
- 売買手数料
- 送金手数料
- 出金手数料
- スプレット
売買(取引)手数料
売買手数料とは、仮想通貨を売買する際にかかる手数料のことです。売買手数料を国内取引所で比較すると、以下のようになります。
取引所 | 売買(取引)手数料 |
bitflyer | 0.01%~0.20% |
zaif | ▲0.05%~▲0.01% |
coincheck | 無料 |
DMMBitcoin | 無料 |
GMOコイン | 無料 |
売買手数料を国内取引所で比較すると、coincheck、DMMBitcoin、GMOコインといった取引所において、無料となっており、さらには、zaifでは、取引をすればするほど手数料分がキックバックされプラスになっていきます。
送金手数料
送金手数料とは、仮想通貨を送金する際にかかる手数料のことです。売買手数料を国内取引所で比較すると、以下のようになります。
取引所 | 入金手数料 |
bitflyer | 0.0008 BTC |
zaif | 0.001BTC以上推奨 |
coincheck | 0.001 BTC |
DMMBitcoin | 無料 |
GMOコイン | 無料 |
出金手数料
出金手数料とは、仮想通貨を出金する際にかかる手数料のことです。出金手数料を国内取引所で比較すると、以下のようになります。
取引所 | 入金手数料 |
bitflyer | 216円~756円 |
zaif | 350~756円 |
coincheck | 400円~2,500円 |
DMMBitcoin | 無料 |
GMOコイン | 無料 |
売買手数料、出金手数料、送金手数料について、国内取引所で比較した際に、他社と一線を画すのが、DMMBitcoinとGMOコインと言えるのではないでしょうか。
DMMBitcoinとGMOコイン売買手数料、出金手数料、送金手数料が無料です。特に売買手数料無料の取引所は多くありますが、出金手数料が無料というのは大変珍しいです。DMMBitcoinとGMOコインは手数料を削って他社と差別化をはかりユーザーに還元してくれていると言えるのではないでしょうか。
見えない手数料(スプレット)
見えない手数料(スプレット)とは、この記事の一番最初で説明しましたが、仮想通貨を売買する際に、知らず知らずのうちにかかっている手数料のことです。
スプレットの差額が小さいほどユーザーにとっては「安く購入でき、高く売却できる」ことになるため、スプレットを国内取引所で比較していくことは、とても重要になってきます。
スプレットは任意で設定ができるため、もちろん「販売」でもスプレットを乗せることができます。そして販売は「取引所」が取引相手のため、スプレットが大きく設定してあります。手数料が「無料」でも、スプレットに注目する必要があり、スプレットで取引所は大きく利益を出しているのです。
特に販売所でしかアルトコインの取引ができないbitflyerやcoincheckでは、見えない手数料(スプレット)が顕著に表れていると言えるでしょう。
アルトコインを取引したい場合、国内仮想通貨取引所では、販売所での取引のみとなっている場合が多いため、一見、手数料が無いように見えますが、実際には、スプレッドと呼ばれる、売買をする際に生じる価格の差額が発生していて、販売所で売買を繰り返していると、スプレッドだけで損してしまうことになるのです。
例えば、ビットフライヤーでイーサリアムを購入しようとした際、販売所での取引になるため、購入価格と売却価格にスプレッドが発生しています。109,311-102,565=6,746(円)のスプレッドが生じていることになるのです。
そのため、アルトコインを安く取引したい、あるいは国内取引所では入手できない仮想通貨を取引したいとなった時には、国内取引所だけでなく、国内取引所よりも安く購入できる、スプレッドの生じない、海外取引所も利用してみるとよいのかもしれません。