フィンランドはシルクロードで押収された2,000ビットコインをオークションへ
フィンランドの政府は最初のビットコインオークションを開催する準備をしている。
フィンランド語のメディア機関、ヘルシンギン・サノマット(Helsingin Sanomat)からの報告によると、財務省は約二年前に押収された約2,000ビットコインを政府公認のオークションにかけることを進めている。
「政府はビットコイン(売却)のための公売を進めている。バイヤーを突き止めるために使われ、そして政府は収入を得る。そして、ビットコインの取り扱いに関連するリスクもこのオークションでバイヤーに移るだろう」ということを、政府の財務省の長官であるミッコ・カンガススンタ(Mikko Kangaspunta)は語った。
政府は2016年1月にそのビットコインを押収しており、その頃は約600ドルの価格で取引されていた、と報告書を述べている。
この事件の被告人ラッセ・ヨハニ・カールカイネン(Lasse Juhani Kärkkäinen)は、現在は廃止された闇市場シルクロードで麻薬やドーピング薬を販売して、11年以上の懲役という有罪判決を受けた。
当局に当時1,666ビットコインを押収されたカールカイネンは、ユーロで等しい価値の所有物を没収されるべきと主張したが、上訴裁判所はコインそのものが没収されなければならない、と判決した。それは今では一枚11,000ドル近くの価値がある。
CCNの報告によると、政府は最近、没収された暗号資産の扱いを定めた新しいガイドラインを発表した。この新しい枠組みの中では、当局はインターネットに接続したウォレットで暗号資産を蓄えることを禁止されている。
これは事実上、当局にコールドストレージ(ネットワークに繋がっていない、安全なところに保管すること)での対応を強要し、それはまた押収された仮想通貨が取引所で売られて処理されてしまうことを防ぐ。
報告によると、財務省は最適な価格を確実にアーカイブするために、一連のオークションでのビットコインの販売を望んでいる。現在の市場価値では、2,000ビットコインは約2,140万ドルに値する。
フィンランドは、シルクロードに関係した取引で押収されたビットコインをオークションにかける最初の国ではない。
アメリカの連邦保安局は2014年、2015年の間の一連のオークションで、シルクロードの運営者ロス・ウルブリヒト(Ross Ulbricht)が所有していた144,336ビットコインをオークションで売却し、約4,800万ドルを得た。
Finland to Auction 2,000 Bitcoins Seized in Silk Road-Linked Drug Busts