ブロックチェーン技術は暗号通貨がなくても生き残れるか?

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Bitcoinやアルトコインの最近の価格変動により、真に価値を蓄えておくものとして機能する暗号通貨についての議論が復活している。Bitcoinはの価格は約2万ドルまで上昇した後の最近の下落でほぼ6000ドルにまで落ち込み、その後この記事の執筆時点では8400ドル近辺で取引されている。

上がっては下がり、また上がる、という値動きはBitcoinなどの暗号通貨ではよく見られる特徴だ。しかし、おそらくは意識の高まりと現在の文字通りの貨幣価値の下落により、暗号通貨に反対する活動家はブロックチェーン技術に対する批判の声を大きくする理由を見つけたようだ。

暗号通貨は失敗すると予測されている

欧州中央銀行の役員会メンバーであるYves Mersch氏は2018年2月8日に行った講演の中で、仮想通貨価格の激しい値動きにより、仮想通貨の実際の価格と適正な価格との大きな乖離が仮想通貨の取引業界に悪影響をもたらす状況にある、と指摘した。彼は、ある資産でどれだけの商品やサービスを購入できるかということにかなりの不確定要素がある場合、あるいは何かを購入するのに本当に使えるのかどうかという場合、その資産は価値を蓄えておくものとしては適していない、と説明している。

人気のある億万長者で投資家のウォーレン・バフェット氏は、別の形でBitcoinに対する批判と悲観的な予測をしている。

バフェット氏はBitcoinと暗号通貨の価値は急速に下落しており、どの暗号通貨にも一切投資するつもりはないことに言及している。彼は次のように述べている。
「私は、暗号通貨は悪い結果に終わる、と確信を持って言えます」

Bitcoinやアルトコインの現在の価格下落に意見を述べている評論家は他にもおり、そのほとんどは暗号通貨の暗い未来を予測している。しかし、そのような評論家の中には、暗号通貨のアイディアを断固として非難しつつも、その背景にあるブロックチェーン技術には寛大な立場を取る、というジレンマに陥る者もいる。ここで、ブロックチェーンと暗号通貨は別々のものとして存在できるのか、あるいはブロックチェーン技術の上で運用されるトークンが失敗する一方でブロックチェーン技術が成功できるのか、という疑問が生じる。

現在の暗号通貨の値動きは正常だ

Netcoins社のMichael Vogel CEOは、Bitcoinやアルトコインの最近の価格低迷は、ブロックチェーン技術の失敗を意味するものだという意見に反対の立場を取っている。Vogel氏は、暗号通貨の発展段階を考えると現在の価格の乱高下は正常だと考えるべきだ、と指摘している。

Vogel氏は次のように述べている。

「1年や半年前に購入した長期保有者は、これまでのリターンにとても満足しているだろう、と思います。この先まだ数年は成長することを考えると、暗号通貨の価格変動は現在の暗号通貨の状況に不可欠な要素です。2015年から2016年にかけては価格変動は少なく、当時はBitcoinを使用可能な通貨として使うことに興味を持っていたユーザーがたくさんいました。しかしBitcoinの価格急騰の早さを目の当たりにした人々は、価値の保存や金と等価のデジタル通貨だというBitcoinの可能性に気づくようになった、と私は考えています」

Vogel氏は、価格後退は健全な取引に不可欠なもので、暗号通貨バブルという見方に対抗するものだ、と説明すると同時に、暗号通貨はブロックチェーンと不可分のものだ、とも主張している。「デジタル通貨がかつて試みて失敗した理由は、ブロックチェーンが提供する分散化を当時は備えていなかったからです。ブロックチェーンと暗号通貨は密接に関連しており、どちらの技術もインターネットの成長にも似た大規模な成功と影響をもたらすことが運命づけられているのです」

技術的な分析

しかし、Auxesis GroupのKumar Gaurav氏は最近のBitcoinの価格変動の説明として、技術的な価格分析を考察している。

Gaurav氏は、最近の価格後退は、過去においてBitcoinの価格が放物線型に若干似た価格曲線を描いていたためにホッケースティック型の成長段階になると過去に頻繁に予測されていたBitcoinの価格を後追いしているに過ぎず、そして現在は過去数年の値動きと一致した劇的な成長に戻っている、と説明している。彼によると、Bitcoinはほんの2ヶ月ほど前までに投資した人にとっては、少なくとも同じ価値を有していることになる。

Gaurav氏はまた、この価格後退は絶対な値としては過去に例を見ないもので、初心者を不安に陥れたり、疑い深い人はやっぱりそうかと思ったりするものである一方で、Bitcoinの歴史に詳しい人にとってはパーセントで表すとこの値動きは全然驚くことではなく、これまでも似たような状況ですぐに回復したということを知っている、と指摘している。

ブロックチェーンか暗号通貨か

Gaurav氏が詳しく説明するところでは、暗号通貨が可能で必要とされているところとそうでないところに従って、イデオロギーではなく単純に法律上または実際上の理由に基づいて暗号通貨とブロックチェーンを別々に考えることは、ほとんどの場合で中立的であるはずだ。

例えばブロックチェーン技術は政府内で多くの利用事例があるが、それは効率と透明性の向上の達成に一役買っているものであり、暗号通貨とは何の関係もない。インドの金融大臣Arun Jaitley氏は最近ブロックチェーンの可能性を認め、インド政府は「デジタル経済を先導するものとしてのブロックチェーン技術の利用を追及していく」と述べている。

Kumar氏は、Auxesis Groupとインド政府の協力で実現した、5400万人以上のユーザーを有する最大の個人向け台帳サービスAuxledgerは、企業が必要に応じて迅速に採用できるようにさまざまな業界向けにプラグインをカスタマイズしている。

そのようなソリューションとして、金融機関向けの分散台帳プロトコル、政府機関向けの利益追求分散プログラム、保険料支払いサービスのDarwinsuranceがある。またサプライチェーンとReservoir社向けの製品の安定供給の問題に対処する偽造防止プログラムとしてGenuinityがある。

こういったソリューションがあるにも関わらず、Gaurav氏は、もし暗号通貨がなかったら現在進められているインドの公共機関でのブロックチェーンへの関与は決して実現しなかっただろう、なぜなら暗号通貨は大衆の興味を刺激し、暗号通貨の導入当初から現在まで進行中の業界でのイノベーションを可能にした富を作り出したからだ、と説明する。

ブロックチェーン技術の利用事例をさらに実現していくための最初の実例として暗号通貨がまず必要だった。しかし過去数年の間に興味の対象は、単なる暗号通貨から、どんなものでも表現できる一方でより透明性の高いトークンとへと転換した。

Can Blockchain Technology Survive Without Cryptocurrencies?