ethereumの著名な関係者らは共同で、世界で二番目に大きなブロックチェーンを支援するプロジェクトのための基金を創設しようとしている。
Ethereum Community Fund(ECF)と呼ばれるこの取り組みは、Cosmos、Golem、Global Blockchain Labs、Maker、OmiseGo、Raiden、Tendermintの各プロジェクトが協力した成果だ。これらのプロジェクトは、ethereumを支援するプロジェクトを、ブロックチェーンに関わるサービスを提供して利益を得ている企業と結びつける取り組みに同意した。
報道によると、ECFはまた、選ばれたプロジェクトに対して「半永久的な財政基金」として機能する助成プログラムの形で支援するとのことだ。
しかし、もっとも注目すべきは、この基金はethereumの作者であるヴィタリク・ブテリン氏が関与することを自慢げに発表していることだ。これについて同氏は顧問として関わることをCoinDeskへのメールの中で認めた。
「ethereumは過去数年間、私の期待を超えて成長してきました。しかしこの仕事は明らかにまだ終わっていません」
ブテリン氏はメールの中でこのように述べている。
同氏は次のように続けている。
「宣伝に見合う価値を提供することは2018年のスローガンとすべきです。エコシステムの発展の取りまとめを支援するECFのような取り組みは、エコシステムの実現に向けた手助けとなるものです」
さらに広く目を向けると、ethereumのブロックチェーンとethereumを取り巻くエコシステムを支えようとする最近のプロジェクトとしては、ECFは唯一のものではない。
ethereum基盤の発展を監督する非営利組織のEthereum財団は、開発者がスケーリング・ソリューションを実装するよう奨励する2つの助成プログラムを1月に発表した。同じようにEnterprise Ethereum Allianceはethereumを採用したいと考えている企業に資源を提供し、フォーチュン500の企業と新興企業を結びつけようとしている。
ECFに参加するプロジェクトは、自分たちが広範な取り組みになると見ているものに他のプロジェクトの参加を促すことになる、と楽観的な見方をしている。
「一つのプロジェクトが単独で作った製品で業界を混乱させることはできます。しかし、プロジェクトが協力することで世界を変えるような枠組みを作ることができるのです」OmiseGOの創設者、長谷川潤氏はこのように述べた。