Recorded Futureが発行した新たなレポートによると、ライトコインは現在ダークウェブ(特殊なソフトウェアなどを使わないとアクセスできないウェブコンテンツ)上で2番目に人気のある仮想通貨になっているということです。
同レポートはダークウェブのユーザーが利用しているデジタルコミュニケーション手段の縦断的な分析を行い、ダークウェブ上の販売業者の30%近くがライトコインを受け付けていることを明らかにしました。
レポートの調査結果
Recorded Futureはダークウェブ上のコミュニケーションポータル(掲示板やマーケットプレイスなど)の縦断的な分析を行いました。これはダークウェブ内での仮想通貨決済の構造を理解する役に立ちます。
著者らは同レポートで調査したダークウェブの30%がライトコインを受け付けていることを明らかにしました。さらにダークウェブプラットフォームのうち5分の1がダッシュを受け付けていることも明らかにしました。しかしながらビットコインがいまだもっとも人気のある通貨のままです。
同レポートには以下のように記されています:
「ビットコインは基軸通貨のままで、ダークウェブ内の全ての販売業者がビットコインを支払いとして受け付けています。そしてライトコインは2番目に人気のある通貨として浮上してきており、全体の30%に及ぶビットコイン以外の支払い方法を採用している販売業者がライトコインを受け付けています。ダッシュはライトコインに次ぐ20%のシェアを持っています。意外なことにビットコインキャッシュが3番目に人気がある仮想通貨で、販売業者の13%が支払い方法として信頼しています。」
ダークウェブ利用者の考えは?
同レポートによると、ダークウェブの「犯罪者たち」はビットコインを使うための取引費用に不満を持ち始めており、この「収益」の損失に応じて多くのダークウェブの運営者らは他の仮想通貨を使い始めているということです。
しかしコメンテーターは当初、犯罪者は単にモネロやダッシュに移動するだろうと考えていました。今回の縦断的研究により、ダークウェブ内での取引で人気のある仮想通貨はライトコインであるという、その考えとは異なる事実が判明しました。
また、同レポートはライトコインが主流のサイバー攻撃犯罪にも関わってくるだろうと主張しました。ライトコインの人気が高まるにつれて、同様にライトコイン対応のマルウェアも使われるようになるでしょう。これにより、ライトコインコア開発チームのブランドが傷つけられる結果になる可能性があります。ライトコインが「フォーク」するという最新のニュースもまた、ダークウェブの前例と結びつけられ、同コインの権威に対する信頼性に徐々に疑いを抱かせることになる可能性があります。
市場の不透明さと相まって、ライトコインがライトコインキャッシュにフォークするというニュースの後、その取引価格は1.78%下落しました。ライトコインの創設者であるCharlie Lee氏はこのフォークに疑問を呈しており、詐欺かもしれないと述べています。