世界最大の送金サービス業者であるWestern Unionは、Rippleと合同でブロックチェーンベースでの送金テストを実施していると明らかにしました。
Western UnionのCFO、Raj Agrawal氏はブルームバーグのインタビューの中で、ブロックチェーン取引の効率をテストしていたと述べています。
Agrawal氏は、ブロックチェーン技術はまだ「テスト段階」にあり、創立167年を数える同社のビジネスの重要な部分にはなり得ないと話しています。
同氏は、ブロックチェーン技術の将来を担う業界が好調なのにもかかわらず、今回のテストはWestern Unionにとって、まだブレイクスルーになるものでは無かった、と付け加えました。
Ripple Newsと呼ばれる小さな会社が、Western UnionがRippleと協力し始めたと報道した今年の初めから、このニュースは渦を巻き起こしていました。
このニュースは、世界で初めてXRP建ての暗号化ヘッジファンドを立ち上げたMichael Arrington氏からツイートされて広まりました。
この初期のテストではWestern Unionの事業に大きな変化は見られませんでしたが、テストはさらに2015年に2つの会社によって続けられているのです。
現在のテスト規模は小さいですが、Western Unionは同社のxCurrent製品を通じてアクセス可能なスタートアップのエンタープライズブロックチェーンであるRippleNetに接続させていると見られています。
一方でRipple社は、Western Unionが既にXRPの統合をテストしており、将来的にはXRPをそのテストに組み込むという見通しを挙げて、「世界規模の5つの送金サービス業者のうち3社が、2018年に支払い手段としてにXRPを使用する計画」と今年1月に述べています。
CCNの報告によると、世界第2位の送金サービス業者MoneyGramは、RippleのXRPベースのxRapid製品を用いた社内テストを1月に実施し、XRPを公にテストした最大の企業となりました。
今週初め、Rippleは中東最大の送金サービス業者の一つであるUAE Exchangeとの提携を発表しました。 しかし他の提携先と同様、同社の公開ブロックチェーンであるRipple Consensus Ledgerではなく、RippleNetに加わっています。