海外決済のワールドカップ

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ほんの数ヶ月で世界中の注目は2018年にロシアで開催されるサッカーのワールドカップに移った。世界のトップチームが一堂に会するこのワールドカップは、チームの才能と国家のプライド両方のショーケースだ。ワールドカップは同時に、今の海外決済分野でいかに勝利をおさめるかということの良い例えでもある。

4年ごとに開催されるこのトーナメントは、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリアの各国からチームが集まり世界一のタイトルを争う。出場できるだけで名誉なことだとする国もある。しかし、ほとんどの国にとって勝利が至上命題だ。

成功するため、実際のトーナメントのずっと前から準備が始まっている。国とチームはサッカーグラウンドで良い結果を出すために必要なインフラとツールを整える。それはユースチームからスタジアムや資金サポートに至るまで広範にわたる。

世界の金融制度に対する教訓がこの準備によって見つかる。従来の海外決済ネットワークはもはや十分とはいえない。世界中の銀行、企業、個人は、即時送金でき、低価格で透明性のあるソリューションを求めている。ブロックチェーンはこのニーズを満たすものとして登場した。

ブロックチェーン技術を使うことで決済ネットワークは、世界規模の取引の未来に向けて推進する即時性、信頼性、コスト節約を実現できる。付随的で実験的な技術だったブロックチェーンは、大部分の企業やプロバイダーが積極的に検討しているものに事実上なっている。しかし、銀行や金融機関、取引所のほとんどはなかなか採用せず、現状に満足している状態から抜け出すのを渋り、変化に抵抗し続けようとしている。

こういったことを続けているとその結果は計り知れないものになる。顧客は登場しつつある代替方法を利用するため、企業の収益は悪化するだろう。このような運命を回避するため取引所は控えの座から離れて試合に出場しなければならない。ワールドカップはこの準備のガイドとなる教訓を残している。

大手企業のブランドは地位を保証しない

今年のトーナメントに参加できなかった強豪国がある。いくつか例を挙げると、合衆国、オランダ、イタリアがそういった国だ。ワールドカップの正真正銘の権威と見なされていたイタリアとオランダは特にショックを受けている。この両国が出場できないとは誰も予想していなかっただろう。問題は予選でのひどい引き分けや悪いプレーに留まらない。その原因を辿るとスポーツインフラの崩壊とベテラン選手に依存しすぎていたことに行き着く。

このことは世界最大の銀行ブランドではごく普通に見られる戦略だ。サンタンデールやアメリカン・エキスプレスのような革新的な取り組みをしている企業ではいち早くブロックチェーンの実証実験を行った一方で、他の企業はライバル企業が成功事例を確立するのを傍観していた。問題は、猛烈な速さで成長する分野では、この戦略はライバル会社に先発者戦略を許してしまうことだ。

決済分野のリーダー企業にとってブロックチェーンは、あればいいものから必需品になっている。より多くの銀行や新興技術の動きが明らかになってくると、初めて緊急性が生じ、その結果採用数は増えるだろう。現在の市場シェアがどんなに大きいとしても、明日もそうであり続けるためには、取引所はブロックチェーン戦略に全力を投入しなければならない。

登場しつつある新参者を無視するのは自己責任で

強豪国にとって、弱い国やワールドカップの新顔に負けることは、今後4年間の反省と変化を強いる警鐘となることもよくある。そしてイタリアのような強国や、だいぶ落ちるが合衆国のような国では、ブランドや伝統だけで生きていくことは危険だという痛みを伴う教訓となりうる。

集団の後ろでプレイしていては、海外決済の世界で成功の見込みはない。こうはなりたくない銀行や取引所は、新興のブロックチェーン関連の提携企業やライバル会社の評価を既に始めていなければならない。小規模のフィンテック企業や伝統を持たないライバル企業を無視するのは簡単だが、ブロックチェーンの力は企業の価値提案やサービス提供をあっという間に強化できるものだ。

既にRippleNetを利用して決済フローを改善している企業や、リアルタイムの海外決済でXRPを利用するためxRapidを検証している企業を考えてみる。地元の市場や遠方への送金取引として始まったことは、すぐに成長して提携を通じて拡大する力を持っている。

Japan Bank Consortiumと呼ばれる、SBIホールディングスとSBI Ripple Asiaの呼びかけで集まった61の銀行からなるコンソーシアムを例に取ってみる。検証に成功した後、彼らは既にリアルタイムな世界的号ネットワークの構築に着手しており、韓国最大の銀行2行がこのグループに参加した。

控えに残ったままの銀行や取引所は、すぐに追い抜かれたり永久に追いやられたりする危険性がある。

統制の取れた、ビジョン主導の計画を早く制定すること

参加したい企業にとって行動計画が決定的に重要になる。人口33万5000人のアイスランドを例に取って、成功へのビジョンを如何にしてグラウンドでの結果に結びつけるかを見てみよう。

アイスランドはこれまでワールドカップに出場した一番小さい国だ。アイスランドは、選手層の世代を訓練し、ユース・リーグを重視し、インフラをを整備し、伝統に囚われないコーチング戦略を強化する国家的な計画を制定することで、他に例のない画期的な出来事を実現した。

ブロックチェーンは、小規模な銀行やフィンテック企業がアイスランドと同じように「どん底から頂点へ」ジャンプするのを可能にしてくれるものだ。また大規模な機関投資家もブロックチェーンを利用することで、新興のライバル企業を阻止したり、スタートの遅れをすぐに取り戻したりすることができる。しかしどちらにとっても、成功へのビジョンと周到な計画がなければ不可能だ。

企業のリーダーシップは、採用することを前提としてブロックチェーンを受け入れ、ブロックチェーンの限界を明らかにすることを始めるべきだ。
この作業には商業展開に必要な地ならしと成功の評価基準が含まれる。成功事例とRippleのような実績のある提携先を明らかにすることもまた、計画的なブロックチェーン戦略の重要な要素になる。最終的には、出資者を引き込んで支援を受けるためには、厳密な計画と企業の究極のビジョンが極めて重要になる、ということだ。

結局のところ、金融機関にとっての教訓は、かれらのワールドカップの応援がどれだけ関心を引くものであっても同じだ。もはやブロックチェーンのソリューションを使わないわけにはいかない。顧客にとってブロックチェーンは一番の関心事なので、ますます多くの銀行や取引所がブロックチェーン技術を展開しつつある。形勢は一変した。ブロックチェーンは海外送金を現代風のものに変えようとしている。ブロックチェーンはまたあなたのビジネスも必ず前進させるものだ。

リップル・XRP・Rippleはマイニングの仕方に特徴のある通貨です。リップルコインを手にするには採掘をするのではなく、「World Community Grid」というガンなどの研究開発に貢献することでXRPがもらえる仕組みです。


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