暗号通貨の価格を評価する上で難しいこと

Translate this article into English

2018年5月最新! ▼当サイトで申込みが多い取引所

【1位】「GMOコイン」【10ヶ月連続1位!レバレッジ取引で人気!】

【2位】「bitflyer」【日本最大級取引所・人気No.1】

【3位】「ビットバンク」【セキュリティ対応No.1】

シェアする

ニューヨークタイムズ紙のエコノミスト、ポール・クルーグマン氏はbitcoinを繰り返し非難している。なぜそんなに値動きの激しいのに取引しようとするんだ、地合いが悪いのに、と彼は問いかける。

「bitcoinの価値は半減しました。ファンダメンタルズに対する現在の立ち位置はどこでしょうか? それに答えるのは難しいことです。なぜなら、ファンダメンタルズなどないからです。もっと言えば、いまの状況はまったくのバブルでしかありません」

一歩離れて見てみよう。投資するにあたりファンダメンタルズはどれだけ重要だろうか? 公開株式を売買しようとする場合、私たちは収益の延びや株価収益率など企業データを幅広く確認する。

自分の見たところでは、ファンダメンタルズは役に立つ可能性がある一方で、大抵の場合ファンダメンタルズだけではどの株を売買するかを判断するには不十分だ。

数ヶ月前のことだが、投資アルゴリズムサービスのQuantopianがファンダメンタルズのデータだけに基づいて投資戦略を成功させていることについて、金融アナリストのコミュニティに質問しているトレーダーを見かけたことがある。それに対する回答はがっかりするような内容だった。

その戦略はS&P 500に対して155%下回る結果だったが、この結果についてコミュニティのモデレーターは次のように評価していた。

「純粋にファンダメンタルズに基づく戦略では、ファンダメンタルズの要素について遠い先まで予見する傾向があります。そのとおりになることは滅多にないので、十分なサンプル数が集まるまで何年も待たなければならず評価が難しいのです」

言い換えると、ファンダメンタルズには問題はなく、そのファンダメンタルズを利用する優れた戦略は確かに存在する。しかしプロのトレーダーの多くは取引の判断をするに際してファンダメンタルズの先を見ている。そのため、暗号通貨の分野に旧来のトレーダーがいないことだけが、暗号通貨の価格の評価を難しくしているのではない。

価格データ

資産のリスクと利益の見込みを評価するもう一つの方法は、これまでの価格の推移を見ることだ。この方法はbitcoinやethereumといった暗号通貨だけでなく株の評価でも使える。

価格データを評価する際に重要となる用語はシャープ・レシオだ。これは価格変動に対する投資のリターンの指標となるもので、この指標を最大にすることが目標となる。通常シャープ・レシオが良いと見なされるのは1.0以上だ。

あらゆる暗号通貨が大きなリターンを経験しているので、それらのシャープ・レシオもまた通常は1.0以上になる。しかし、あるものは他のものより価格変動が大きい。シャープ・レシオを臨界点と考えて評価に使うと、さまざまな暗号通貨をどのように取り混ぜれば全体として希望する価格変動がもたらされるかが判断できる。

このことは、ポートフォリオ管理者が、国内株式、海外株式、債券にどのように振り分けるかを判断することに似ている。振り分けが上手くいけば、望んでいた利益率に対して価格変動が最小になるものだ。

私はビジネスパートナーと共にこの種の解析を暗号通貨資産のグループに対して実施し、各資産に対して目標となる割り当てを見いだした。このことに興味がある人は、こちらに非常に素晴らしい解説があるので参考にしてほしい。

暗号通貨資産の価格変動の「効果的な開拓者」

しかし、多くの専門家と話をして分かったことは、私たちの研究にはぽっかりと開いた穴がある、ということだ。

ひとつには、ほとんどの暗号通貨は歴史が浅く、過去のデータには一貫性がない可能性が高い、ということがある。

また、私たちはすべての暗号通貨は互いに非常に強い相関があったことに気づいたが、これは最近の暗号通貨の暴落で再現しているように見える。この強い相関のため、特定の銘柄に資産を割り当てるよう助言することは難しいだろう。

暗号通貨の価値を評価する別の方法

暗号通貨業界のリーダーたちは暗号通貨のファンダメンタルを評価する別の方法を探している。

著名な暗号通貨投資家のフレッド・ウィルソン氏は次のように述べている。
「暗号通貨の価値についての基礎理論を何か選んで厳密に適用する必要があります」

暗号通貨資産に対して提案されているファンダメンタルには次のようなものがある。

  • 取引に対するネットワーク価値(NVT)比率:暗号通貨の取引の活発さの指標として取引総量を測る
  • 日々のアクティブユーザ(DAA):取引に暗号通貨を利用した人の数を月次で集計する
  • 貨幣理論から借用した需給経済理論を暗号通貨に適用する

定性的な解析

結局、bitcoinのような長く続いている暗号通貨、もしくはまたは最近のICOやアルトコインを考える場合、定性的な評価が付いて回る。このことは人によって捉え方が変わってくる。

暗号通貨は目を向けるべき重要な特徴を持っているとする熱心な暗号通貨トレーダーもいる。その特徴とは次のようなものだ。

  • プロジェクトの背後にいるコアチームに目を向け、特定の課題を解決することに対するそのコアチームの適合性を評価する
  • トークンや暗号通貨資産のホワイトペーパーに目を通し、提案された問題とその解がつじつまの合ったものかどうかを評価する
  • ブロックチェーンの愛好家が、暗号通貨専門家を含むプロジェクトについてどのように発言しているかを見る

だが、結局のところ、こういった評価は絶対確実とはいえない。暗号通貨について影響力のある人は企業に対して「ホワイトペーパーをサービスとして」提供し始めており、多くの人は何らかの見返りと引き換えに盛んに推薦している。

私の仲間や私のところにICOを持ちかけてきた者もいた。そのような者は暗号通貨を評価する方法を正しく表現する方法を説明した。そして次のように締めくくるのだ。「ブロックチェーンはそんなに難しくはないよ。証拠を見せてもいい」まさに、危険負担は買い手にある、ということだ。

The Hard Thing About Crypto Price Valuation